
今回の記事は、“中古マンションを買ってリノベーション”を考える時。
、、、特に、間取り変更が考えられるリノベーションをする際。
絶対に意識してもらいたい話をしていきたいと思います。
何か、というと、“収納”です!!
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特に中古マンションのリノベーションでは、新築の注文住宅の場合と比べて、“圧倒的に”収納計画が無視されているのが現状のように感じます、、、。
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せっかく素敵なリノベーションをしたとしても、一年後には、もので溢れかえった状況になるのは、、、、嫌ですよね。
そういった状況を無くすために、今回の記事で収納について考えて良ければと思います。
、、、本来であれば、リノベーション施工会社がそういった提案をしないといけないようにも感じてはいます。
マンションは収納が全然足りていない①

リノベ不動産|スローライフでは、
不動産売却を考えていらっしゃる方の査定の為に、ご自宅を訪問させていただくことがございます。
その際に、一番気になるのは、中古マンションの査定の際の物のあふれようです。
この事は、ほぼ100%の中古マンションの査定であてはまります。
注文住宅の設計も手掛けている弊社としては、とてもきになることでした。
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また、最近の素敵なリノベーション画像を見ていると、間取りと一緒に紹介されているものが多くありますが、
『、、、これだと、収納足りないよね、、、』
と思うリノベーション事例がものすごく多いのも気になります。
もちろん、最近の暮らし方の変化もあるかとは思いますし、どんどん便利になっている今だからこそ、収納が少なくて済むようになっているかもしれませんが、、、、
それでも!!!
収納が足りてない!ように思います。
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- 玄関収納が足りなくて、靴箱が外に山で置かれている
- ベビーカーや自転車、傘をしまうスペースがなく外にでたまま
- 各部屋の収納が足りてなく外にタンスや服をかけるハンガーが出ている
- ホール(廊下)から出し入れできる収納がなく、適正な位置にものがない
- パントリーがなく、キッチン周りがかたずけられない
- リビング収納がなく、お子様のおもちゃなどがあふれてる
などなど、です。
もちろん、見せてもい良い収納もありますので、“あえて見せる”という選択もあります。
その一方で、隠しておきたい収納も当然ですがありますし、そちらの割合の方が多いのが一般的ではないでしょうか。
、、、はい、結論を言えば、
とにかくマンションは収納量が足りてない
というのが現状かと思います。
マンションは収納が全然足りてない②:どれぐらいの収納があると良いの?

さて、ここで、
収納に関しての“基礎知識”
をご紹介してみたいと思います。
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まず、『一般的にどれぐらいの収納があれば良いのか?』の目安として、新築一戸建ての際に言われている必要収納量をご紹介していきたいと思います。
はい、新築一戸建てを考える際には、一般的に、“床面積の15%ぐらいを収納としてつけた方が良い!”と言われています。
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最近の注文住宅ですと、3~4人家族で100㎡ぐらいの家(2階建て)が多いので、その15%となると、15㎡程度の収納量となります。
将来の可変性に対応するのであれば、もう少し必要な気もしておりますが、目安としてもらうには良い目安かと思うので、この数値を参考にしてみます。
【注文住宅の一戸建ての場合:15㎡ぐらいの収納量】
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では、一方でマンションの収納は、どれぐらいでしょうか。
今どきの3~4人家族の場合、一番多く出ているのが、70㎡~80㎡(3LDK+S)ぐらいの専有面積のマンションかと思うのですが、そういった間取りを色々とみてみると、5㎡ぐらいの収納量だったりすることが多いです。
マンションの場合、特に築年数が浅いマンションには、共有スペース内に専用のストックヤードが備え付けられていたりすることも多いので、そういった場所があれば、+5㎡ぐらいは稼げることもありますが、築20年以上のマンションの場合、そうでないことが殆ど。
『5㎡で収納が足りるのか?』
戸建てと比較したら、3分の1ですので、まずは、ここを検討していただく必要がありそうですね。
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また、注文住宅だから、マンションだから、といって、収納がそこまで違う生活ができるか?というと、そうでもないのは、ご理解もいただけるかと思います。
もちろん、ストックヤードを考慮したとしても、すぐに取り出せる収納という事を考えれば、家の中に必要な収納量は5㎡だと足りないのではないかな?とも思います。
マンションリノベーションを考えるのであれば、先ずは収納計画!!

収納がどれぐらい必要なのか?
を考えること、特に間取り変更も考えられる中古マンション購入+リノベーションを考える場合は、とっても大切です。
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また、当然ですが、
- 取り出しやすい位置に、各所に収納があるべき
- 見せても良い、見せたくない、を分けられる収納
- 一カ所に集中させるのではなく、各動線計画上に収納を配置すること
など、を計画していく必要があるかと思います。
また、注文住宅と比べれば、どうしたってそもそもの面積が小さくなるのがマンションです。
ですので、一戸建てのような収納面積が15㎡というのはとてもハードルが高いのが現状かと思います。
マンションは収納が全然足りてない②:目安は10㎡前後!!

マンションに必要な収納量:8~10㎡(5~6帖程度)
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あくまで目安ですが、それぐらいあると、、、、というか、それぐらいがリノベーションデザインを崩さずにとれる限界かな、とも思ったりしていますので、それぐらいとさせていただきました。
また、8~10㎡あれば、後は、その空間を上手く利用して収納量を増やしていけば、一戸建てとそこまで変わりない収納を設けることができるように感じます。
実際の参考間取りのご紹介

こちらの間取ですが、収納をかなり意識して設けている間取りです。
玄関収納にウォークスルーの収納
廊下にちょっとした収納スペースですが、収納量を増やしつつ、予算を抑えて、100均でボックスを配置
各部屋には、ウォークインの収納
*ウォークインの収納はけして広い訳ではありませんが、収納量としては、できるようにしています。
キッチン周りはパントリーは設けてないものの、多く収納ができるような計画
見えない位置に、小さめですが、納戸収納
という感じで、配置しており、こちらで大よそ10㎡ぐらいの収納になっています。
ただ、収納をある程度確保するために、和室を小さくしたりしています。
また、収納量自体もまだまだ足りないかと思うので、どうしても必要な所には、上の方に棚を設けたりしつつ、それぞれ考えられるようにしています。
はい、今回は収納計画に関しての話でしたが、いつまでも綺麗に使ってもらう為にも、特にマンションは収納量という観点が抜けている場合も多いので、是非、こちらの記事で意識していただければと思っております。
ではではまた^^